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アルツハイマー病(早期・MCI)の最新治療(レカネマブ/ケサンラ)

2026/3/6

    アルツハイマー病(早期・MCI)の最新治療(レカネマブ/ケサンラ)

    「物忘れが増えた」「これって認知症の前兆?」と感じたとき、真っ先に不安になるのがアルツハイマー病です。
    近年、原因に関わるアミロイドβに作用する“病気の進行を抑える治療”として、レカネマブ(レケンビ)やドナネマブ(ケサンラ)などの新しい治療が登場し、特に早期(MCI〜軽度)での評価と検査の重要性が高まっています。

    アルツハイマー病(早期・MCI)とは

    アルツハイマー病は、記憶を中心とした認知機能が徐々に低下していく病気です。
    その前段階として、日常生活はほぼ保てるものの物忘れが目立つ「軽度認知障害(MCI)」があり、ここが“治療を含めた対策を検討しやすい時期”になることがあります。

    最新治療の位置づけ

    「治す薬」ではなく「進行を抑える治療」

    レカネマブ(レケンビ)やドナネマブ(ケサンラ)は、主にMCI〜軽度認知症のアルツハイマー病で検討される治療で、症状を完全に元へ戻す治療ではありません。
    ただし、条件を満たす方では、病気の進行抑制を目的に選択肢となり得ます。 (Biogen Japan)

    適応の考え方(“早期”が基本)

    両薬剤とも、臨床試験の対象は「MCIまたは軽度認知症」の段階で、治療開始のタイミングが重要です。 (U.S. Food and Drug Administration)

    レカネマブ(レケンビ)とは

    レケンビ(一般名:レカネマブ)は、日本で「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)および軽度の認知症の進行抑制」として承認されています。 (Biogen Japan)
    治療では安全性管理が非常に重要で、とくにARIA(アミロイド関連画像異常)に注意しながら、症状とMRI所見をみて継続可否を判断します。 (pmda.go.jp)

    ドナネマブ(ケサンラ)とは

    ケサンラ(一般名:ドナネマブ)は、日本で2024年9月24日に製造販売承認を取得し、同年11月に薬価収載・発売が案内されています。 (mediaroom.lilly.com)
    投与中はARIAや脳出血などの副作用に注意が必要で、適正使用ガイドでもMRIによる評価や患者選択、経過観察が重視されています。 (pmda.go.jp)

    比較でよく聞かれるポイント

    どちらが「良い」かは一概に決められない

    レケンビ/ケサンラはいずれも早期アルツハイマー病で検討される一方、投与スケジュール、評価の考え方、施設要件や運用(検査・副作用対応体制)などが関わります。 (pmda.go.jp)
    そのため「どちらが向いているか」は、病期(MCIか軽度か)、アミロイドの確認、既往(脳出血リスクなど)、内服薬、MRI所見などを踏まえて個別に判断します。

    危険なサイン・受診を急ぐべき症状

    次のような症状がある場合、アルツハイマー病だけでなく脳梗塞・脳出血など別の原因が隠れることがあり、早めの受診(緊急受診を含む)が望ましいです。

    • 突然のろれつ不良、片側のしびれ・脱力(脳梗塞の前兆の可能性)

    • 急な激しい頭痛、意識がぼんやりする

    • 転倒後から急に物忘れや反応が悪くなった

    • 急速に悪化した、日ごとの変動が極端に大きい

    検査について(MRIの役割)

    なぜ「MRI」が重要なのか

    1. 認知症“らしく見える”別の病気を見落とさないため
      慢性硬膜下血腫や水頭症など、画像で分かり治療方針が変わる原因もあります。

    2. 最新治療の安全管理に必須だから
      レケンビ/ケサンラではARIAなどの副作用評価のため、定期的なMRIが重要になります。 (pmda.go.jp)

    追加で必要になることがある検査

    最新治療の検討では、「アルツハイマー病病理(アミロイド)の確認」が前提となるため、状況によりアミロイドPETや髄液検査などが検討されます(実施可否は施設・連携状況によります)。 (U.S. Food and Drug Administration)

    何科を受診すべきか

    物忘れ・認知症が心配なときは、精神科や内科に加え、「脳の病気の可能性を画像(MRI)を含めて評価できる科」が重要です。
    脳神経外科(または脳神経内科)は、神経診察とMRIを組み合わせて、アルツハイマー病以外の原因(脳血管障害、慢性硬膜下血腫、水頭症など)も含めて整理しやすいのが特徴です。

    受診の目安

    • 物忘れが続き、日常生活(支払い・服薬・段取り)に影響が出てきた

    • ご家族が「以前と違う」と感じる変化がある

    • 50代でも仕事や家事の段取り低下が目立つ

    • 「前兆かも」と思う症状(しびれ、言葉が出にくい、ふらつき)を伴う
      迷う段階でも、早めに検査をして「脳が原因かどうか」を確認することが安心につながります。

    当院での対応

    井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛めまいしびれクリニックでは、脳神経外科専門医が診察し、必要に応じてMRIで原因を評価します。
    最新治療(レケンビ/ケサンラ等)についても、「対象になり得る状態か」「検査は何が必要か」「安全面で注意すべき点は何か」を整理し、状況に応じて適切な検査や連携先の検討につなげます(適応は病期・検査所見等で判断されます)。 (pmda.go.jp)

    まとめ

    レカネマブ(レケンビ)やドナネマブ(ケサンラ)といった最新治療は、アルツハイマー病の“早期(MCI〜軽度)”で検討される治療です。
    一方で、治療の可否判断には原因の見極めと検査(MRIを含む)が欠かせません。物忘れが続く、前兆が心配、危険なサインがある――そのようなときは早めに相談することが大切です。

    受診のご案内

    「認知症かもしれない」「アルツハイマー病の最新治療(レケンビ/ケサンラ)が気になる」「脳の病気が原因かどうかMRIで調べたい」方はご相談ください。
    脳神経外科専門医が診察し、必要に応じてMRIで原因を精査しながら、今の状態に合う次の一手を一緒に考えます。
    ご予約・受診の案内はこちら: https://www.idogaya-nouge.com

    〒232-0052
    神奈川県横浜市南区井土ケ谷中町158
    アクロスキューブ井土ヶ谷 3階

    045-326-6438

    045-326-6438

    休診日:日・月・祝

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    © 井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック

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