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治らないめまい、PPPDかも!?

2026/2/19

    治らないめまい、PPPDかも!?

    治らないめまいに関してご説明します。

    そのめまいPPPDかもしれません。

    PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)とは

    PPPD(Persistent Postural-Perceptual Dizziness:持続性知覚性姿勢誘発めまい)は、2017年に国際的に提唱された慢性めまいの新しい概念です。

    急性のめまい(ぐるぐる回るめまいなど)がいったん改善した後も、

    ・雲の上を歩いているようなふわふわ感
    ・足元が不安定な感じ
    ・常に揺れているような感覚

    が3か月以上、ほぼ毎日持続する状態を指します。

    慢性的なめまい(3か月以上続くめまい)の原因として、PPPDは約40%を占めるともいわれています。

    耳や脳に明らかな異常が見つからないにもかかわらず症状が続くため、機能性疾患(臓器に異常がないが症状が出る病態)と考えられています。

    症状

    主な症状は、

    ・3か月以上続く浮動感
    ・不安定感
    ・非回転性めまい(ぐるぐる回らないめまい)

    これらが、以下の状況で悪化します。

    ① 立つ・歩く
    長時間の立位や歩行でふらつきが強くなります。

    ② 体の動きや乗り物
    エレベーター、エスカレーター、電車・バスなどで悪化します。

    ③ 視覚刺激
    大型店舗の陳列棚、細かい文字、スクロール画面、映画やドローン映像など、視覚情報が多い環境で悪化します。

    原因

    平衡感覚は、

    ・内耳(前庭)
    ・目(視覚)
    ・足の裏などの体性感覚

    これら3つの情報を小脳で統合することで保たれています。

    PPPDでは、急性めまいが治った後も、視覚や体のわずかな刺激に対して脳が過敏に反応し続けることで、慢性的なふらつきが続くと考えられています。

    誘因(きっかけ)

    以下の疾患が先行することが多いです。

    ・良性発作性頭位めまい症
    ・メニエール病
    ・前庭神経炎
    ・突発性難聴
    ・うつ病や不安障害
    ・内科疾患など

    急性めまい後に回復が遅い場合は、PPPDの可能性を考えます。

    診断

    PPPDには確定診断できる特別な検査はありません。

    当院では以下を組み合わせて診断します。

    ① 詳細な問診
    発症時期、持続時間、悪化する状況、併存症状を丁寧に確認します。

    ② 耳の診察
    鼓膜の観察などを行います。

    ③ 眼振検査
    特殊なゴーグルや赤外線カメラで眼球運動を評価します。

    ④ 聴力検査
    メニエール病や突発性難聴との鑑別を行います。

    ⑤ 必要に応じてMRI検査
    脳神経外科として、脳腫瘍や脳卒中などの器質的疾患を除外することは重要です。異常がないことを確認すること自体が、患者さまの安心につながります。

    当院での治療方針

    急性めまいで使用する抗めまい薬は、PPPDには十分な効果がないことが多いとされています。

    現在、有効とされている治療は、

    ・抗うつ薬による薬物治療
    ・前庭リハビリテーション
    ・認知行動療法

    の3つが中心となります。

    しかしながら、PPPDは比較的新しい概念であり、診断や治療には専門的な評価と継続的なサポートが必要となる疾患です。

    当院は脳神経外科として、

    ・脳疾患の除外(MRIなどによる評価)
    ・器質的疾患の有無の確認
    ・急性めまい疾患との鑑別

    を中心に診療を行っております。

    そのため、PPPDの確定診断や専門的治療(専門的前庭リハビリテーションや認知行動療法など)を当院単独で完結することは難しい場合があります。

    PPPDが強く疑われる場合や、より専門的な治療が必要と判断した場合には、めまい専門医療機関、心療内科、精神科などの専門機関へ速やかにご紹介いたします。

    当院の役割は、

    ・重大な脳疾患を見逃さないこと
    ・他のめまい疾患との鑑別を行うこと
    ・慢性めまいの初期評価を行うこと
    ・今後の治療の方向性を明確にすること

    にあります。

    「異常なし」と言われて不安なままにしないこと。
    「次にどうすればよいか」を明確にすること。

    地域の医療の入り口として、責任をもって対応いたします。

    注意点と予防策

    日常生活では次の点にご注意ください。

    ・規則正しい生活
    生活リズムが乱れると自律神経機能が乱れやすくなります。睡眠・食事・運動のリズムを整えることが大切です。

    ・めまいに対して神経質になりすぎない
    ぐるぐる回るめまいが改善した後も、ふらつきがしばらく続くことがあります。全く症状がゼロになることを目指すのではなく、日常生活が支障なく送れる状態を目標に、焦らず治療を続けることが重要です。

    こんな症状でお困りの方へ

    ・急性めまいは治ったのに、ふらつきだけ残っている
    ・MRIは異常なしと言われたが症状が続いている
    ・人混みやスーパーで強いふらつきを感じる
    ・不安感とめまいが同時に出る

    このような症状がある方は、まずは一度ご相談ください。

    必要に応じて適切な専門機関へご紹介し、患者さまが安心して次の治療へ進めるようサポートいたします。

    井土ヶ谷脳神経外科・内科
    頭痛・めまい・しびれクリニック

    地域の皆さまの「最初の相談窓口」として、丁寧に診療いたします。

    〒232-0052
    神奈川県横浜市南区井土ケ谷中町158
    アクロスキューブ井土ヶ谷 3階

    045-326-6438

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    休診日:日・月・祝

    お車・タクシーでお越しの方

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    © 井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック

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