
2026/3/12
ナルティークが効かないときの対処法|片頭痛治療の見直しと受診の目安
片頭痛の治療薬としてナルティーク(一般名:リメゲパント)は、急性期治療と発症抑制の両方に適応を持つ経口CGRP受容体拮抗薬です。日本では2025年9月に承認され、12月に発売されました。1回75mgで急性期治療に用い、発症抑制では75mgを隔日で内服します。
一方で、ナルティークを飲んでも「思ったより効かない」「頭痛が残る」「次の治療をどうすればよいか分からない」と悩む方は少なくありません。横浜市南区や井土ヶ谷で頭痛にお困りの方も、自己判断で薬を増減するのではなく、頭痛の種類や服用タイミング、予防治療の必要性を整理することが大切です。当院では頭痛外来で片頭痛の診断と治療方針の見直しを行っています。
(https://www.idogaya-nouge.com/headache-outpatient)
- ナルティークが効かないときの結論
- ナルティークとはどのような薬か
- 症状概要
- 原因
- 1. 片頭痛ではなく別の頭痛の可能性がある
- 2. 服用タイミングが遅い
- 3. 急性期治療だけでは足りず予防治療が必要
- 4. 片頭痛の病態と薬の相性に個人差がある
- 5. 生活習慣や誘因が強く残っている
- 危険サイン
- 代表疾患解説
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 薬物乱用頭痛
- 群発頭痛や脳血管障害など
- 検査(MRI役割)
- 治療
- 急性期治療の見直し
- 他の急性期治療薬への変更
- 予防治療の導入
- 生活指導の併用
- 脳神経外科受診理由
- 受診目安
- 当院診療
- よくある質問(FAQ)
- ナルティークが効かないときは、同じ日に追加で飲んでもいいですか?
- ナルティークが効かないのは、片頭痛ではないからですか?
- 片頭痛でMRIは必要ですか?
- 予防治療はどんな人が検討しますか?
- ナルティーク以外の治療法はありますか?
- まとめ
ナルティークが効かないときの結論
ナルティークが効かないと感じるときは、まず「片頭痛として診断が合っているか」「服用のタイミングが適切だったか」「急性期治療だけでなく予防治療が必要な状態か」を確認します。片頭痛ではない頭痛や、脳の病気による二次性頭痛が隠れていることもあるため、必要に応じてMRIで評価することが重要です。
(https://www.idogaya-nouge.com/mri)
ナルティークとはどのような薬か
ナルティークはCGRP受容体を阻害して片頭痛に関わる痛みの伝達や神経原性炎症に関与する経路を抑える薬です。血管収縮作用を主な機序とするトリプタンとは異なり、CGRP経路に直接働きかける点が特徴です。日本頭痛学会の2025年推奨文でも、CGRP関連薬剤は成人の片頭痛予防療法の第一選択薬に含めることが推奨されています。
症状概要
ナルティークが効かないと感じる場面には、次のようなものがあります。
頭痛そのものが十分に軽くならない。
吐き気や光過敏、音過敏が残る。
服用しても日常生活に戻れるほど改善しない。
発作の回数が多く、急性期治療だけでは追いつかない。
以前は効いていたのに最近効きにくくなった。
このような場合、「薬が合わない」の一言で片づけず、症状の種類、頻度、発作の強さ、随伴症状、月経や睡眠との関係まで含めて再評価することが重要です。片頭痛の基本的な特徴や診断の考え方は当院の片頭痛ページでも紹介しています。
(https://www.idogaya-nouge.com/symptoms/migraine)
原因
1. 片頭痛ではなく別の頭痛の可能性がある
頭痛には片頭痛以外にも、緊張型頭痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛、頚椎由来の痛み、感染症、脳血管障害などがあります。片頭痛に対する薬が効きにくいときは、そもそも頭痛分類が異なる可能性を考える必要があります。特に突然の強い頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らない、激しいめまいを伴う場合は注意が必要です。(井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック)
2. 服用タイミングが遅い
急性期治療薬は、頭痛が強くなり切る前の早い段階で使うほうが効果を得やすいことがあります。頭痛がピークに達してから服用すると、十分な改善を感じにくいことがあります。服用時刻、痛みの強さ、前兆や吐き気の有無を頭痛日誌で記録すると、次回の治療戦略を立てやすくなります。(井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック)
3. 急性期治療だけでは足りず予防治療が必要
発作回数が多い方や生活支障が大きい方では、発作時の治療だけでなく予防治療が必要です。日本頭痛学会は、生活支障のある頭痛が月に3日以上ある患者では予防療法を検討することを示しており、2025年の推奨文でもCGRP関連薬剤を第一選択に含めることを推奨しています。
4. 片頭痛の病態と薬の相性に個人差がある
片頭痛の病態は一様ではなく、CGRP経路の関与の程度や併存する緊張型頭痛の成分、頚部筋緊張、睡眠障害、月経関連性などによって治療反応が異なります。そのため、ある薬で十分な効果が得られなくても、他の急性期治療薬や予防薬で改善することがあります。
5. 生活習慣や誘因が強く残っている
睡眠不足、ストレス、月経、気圧変化、飲酒、カフェインの摂り過ぎや急な中断は、片頭痛発作を誘発または悪化させることがあります。薬だけで整えようとすると限界があるため、誘因の把握と生活調整も重要です。(井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック)
危険サイン
次のような頭痛は、いつもの片頭痛と決めつけず早めに脳神経外科を受診してください。
突然発症したこれまでにない激しい頭痛。
しびれ、脱力、言葉が出にくい、視野障害を伴う頭痛。
発熱、意識障害、けいれんを伴う頭痛。
頭部外傷後の頭痛。
50歳以降に新しく始まった頭痛。
頭痛の性質が急に変わった場合。
横浜や横浜市南区で「薬が効かない頭痛」「めまい・しびれを伴う頭痛」がある場合は、二次性頭痛を除外するための評価が大切です。
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代表疾患解説
片頭痛
片側または両側のズキズキする痛み、吐き気、光や音に敏感になる症状、動くと悪化する特徴があります。ナルティークはこの片頭痛に対する治療薬です。
(https://www.idogaya-nouge.com/symptoms/migraine)
緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるように痛む頭痛です。肩こりや首こり、精神的緊張が背景にあることがあります。片頭痛の薬で十分な効果が出ないことがあります。
(https://www.idogaya-nouge.com/blog/yokohama-kincyougata-zutsuu-mri)
薬物乱用頭痛
市販鎮痛薬や急性期治療薬を頻回に使用していると、頭痛が慢性化して薬が効きにくく見える状態になることがあります。急性期治療の回数が多い方では、薬の見直しと予防治療の導入が重要です。
(https://www.idogaya-nouge.com/blog/medication-overuse-headache-mri-yokohama)
群発頭痛や脳血管障害など
片側の目の奥をえぐるような強い痛み、涙や鼻水を伴う場合は群発頭痛の可能性があります。また、神経症状を伴う場合は脳梗塞やTIAなどを鑑別します。(井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック)
検査(MRI役割)
ナルティークが効かないときに重要なのは、「効かない片頭痛」なのか、「片頭痛ではない頭痛」なのかを見分けることです。脳神経外科では問診、神経学的診察に加え、必要に応じてMRIやMRAで脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、血管異常などの二次性頭痛を評価します。当院では頭痛、めまい、しびれなどの症状に応じてMRI・CTによる評価体制を整えています。(井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック)
治療
急性期治療の見直し
まずは服用タイミングを見直します。毎回強くなってから内服している場合は、発作初期に使うことで反応が変わることがあります。ナルティークは1日75mgまでで、同じ日に何度も追加する薬ではありません。用法は自己判断で変更せず、必ず医師の指示に従ってください。
他の急性期治療薬への変更
ナルティークで十分な効果が得られない場合、作用機序の異なる薬が候補になります。代表的にはトリプタン系やラスミジタンがあります。ラスミジタンは当院サイトでも解説している急性期治療薬で、治療選択肢の一つです。
(https://www.idogaya-nouge.com/blog/reibo)
予防治療の導入
月に何度も発作が起きる場合や急性期治療薬の回数が増える場合は、予防治療を考えます。当院では片頭痛の予防治療についても情報発信しており、CGRP関連治療を含めた選択肢を整理できます。
(https://www.idogaya-nouge.com/symptoms/migraine-prevention-injection)
(https://www.idogaya-nouge.com/blog/migraine-prevention-cgrp)
生活指導の併用
日本頭痛学会の推奨文でも、CGRP関連薬剤の使用にあたっては片頭痛診断の再確認、頭痛の病状解析、生活指導を事前に行い、患者さんとの共同意思決定を重視する必要があるとされています。薬だけでなく、睡眠、食事、カフェイン、ストレス、運動習慣まで含めて整えることが大切です。
脳神経外科受診理由
片頭痛は命に関わらない頭痛と思われがちですが、実際には脳の病気と見分ける必要がある症状です。特に「初めての強い頭痛」「いつもと違う頭痛」「しびれやめまいを伴う頭痛」「薬が効かない頭痛」は、脳神経外科での評価が適しています。井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛めまいしびれクリニックでは、横浜市南区・井土ヶ谷エリアで頭痛外来とMRI検査に対応しています。
(https://www.idogaya-nouge.com/headache-outpatient)
(https://www.idogaya-nouge.com/mri)
受診目安
次のいずれかに当てはまる場合は受診をご検討ください。
ナルティークを使っても十分に改善しない。
頭痛の回数が増えている。
市販薬や処方薬の回数が増えている。
頭痛に吐き気、めまい、しびれ、視覚症状が伴う。
頭痛のため仕事や家事、学業に支障が出ている。
予防治療が必要か相談したい。
当院診療
当院では、頭痛のタイプを整理したうえで、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛などを鑑別し、必要に応じてMRIで脳疾患の除外を行います。急性期治療と予防治療のどちらを優先すべきか、既存治療でよいのか、新しい治療を検討すべきかを丁寧に判断します。横浜、横浜市南区、井土ヶ谷で頭痛外来やMRI検査をお探しの方はご相談ください。
(https://www.idogaya-nouge.com/headache-outpatient)
(https://www.idogaya-nouge.com/mri)
よくある質問(FAQ)
ナルティークが効かないときは、同じ日に追加で飲んでもいいですか?
自己判断で追加内服はせず、処方医に相談してください。ナルティークは急性期治療では通常1回75mgです。
ナルティークが効かないのは、片頭痛ではないからですか?
その可能性はあります。緊張型頭痛、群発頭痛、薬物乱用頭痛、脳血管障害などの鑑別が必要です。(井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック)
片頭痛でMRIは必要ですか?
すべての方に必須ではありませんが、いつもと違う頭痛、神経症状を伴う頭痛、薬が効かない頭痛ではMRIが有用です。
(https://www.idogaya-nouge.com/mri)
予防治療はどんな人が検討しますか?
発作回数が多い方、生活支障が大きい方、急性期治療薬の使用回数が増えている方で検討します。日本頭痛学会も予防療法の重要性を示しています。
ナルティーク以外の治療法はありますか?
あります。急性期治療ではトリプタン系やラスミジタン、予防治療ではCGRP関連治療を含む選択肢があります。症状や合併症に応じて選択します。
(https://www.idogaya-nouge.com/blog/reibo)
(https://www.idogaya-nouge.com/symptoms/migraine-prevention-injection)
まとめ
ナルティークが効かないと感じるときは、薬そのものの問題だけでなく、頭痛の診断、服用タイミング、予防治療の必要性、生活習慣、二次性頭痛の有無まで含めて見直すことが大切です。日本頭痛学会はCGRP関連薬剤を予防療法の第一選択に含めることを推奨していますが、実際の治療では診断の再確認と生活指導、共同意思決定が重要です。
薬が効かない頭痛を我慢し続けるのではなく、原因を整理し、自分に合った治療へつなげることが重要です。横浜市南区・井土ヶ谷で頭痛、めまい、しびれを伴う症状や、MRIによる評価が必要な頭痛でお困りの方は、脳神経外科での相談をご検討ください。

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