頭痛

レイボー錠 片頭痛 急性期治療薬

レイボー錠 片頭痛 急性期治療薬

片頭痛発作が起きた時、飲んですぐ効く薬があればいい。でも片頭痛発作のくすりに何があるかよくわからない。薬の違いによる注意点も知りたい。こんなこと良くありませんか?

今回は片頭痛急性期治療薬 レイボーについて解説していきます。

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2022年1月20日に製造販売が承認された新しい片頭痛発作治療薬レイボー

レイボーは2022年1月20日に販売開始となった新しい片頭痛発作のくすりです。正式名称は「ラスミジタンコハク酸塩」といってジタン系薬剤に分類されます。

レイボーは片頭痛発作の原因に直接働く新しい薬

  • 片頭痛の症状から早く解放されたい
  • 痛みがぶり返さないでほしい

このような悩みを抱える片頭痛患者さんがいつも通りの生活を送れるように、開発されたくすりがレイボーです。

片頭痛には、脳での痛み信号、末梢で痛みを伝達する三叉神経などのの過活動が関係しているとされます。この調整をセロトニン1F受容体というところが行っています。

レイボーは片頭痛の痛みに関係しているセロトニン1F受容体に選択的に結合して、痛みを抑えるくすりです。

一般的にお薬は脳に直接作用しにくくなっていますが、レイボーは血液―脳関門通過性を持っていて、脳内では片頭痛痛み信号を抑え、末梢では三叉神経からの痛みに関係する伝達物質(CGRPやグルタミン酸など)の放出を抑えることで、片頭痛発作に効果を示すと考えられています。
ラットでは投与して15分後までに血液-脳関門を通過していて、早期の効果が期待できる特徴もあります。
なお、冠動脈等の収縮作用はなく、幅広い患者さんに服用いただくことが可能です。

レイボーの効果説明

レイボーは、片頭痛が起きた時に飲むくすりです

レイボーは、様々な種類の頭痛の中でも片頭痛だけに効く、片頭痛専用
のお薬です。片頭痛発作時のみに使用し、予防的には 使用しないようにしてください。服用するタイミングには影響されにくいお薬ですが、片頭痛発作がおきはじめたら、我慢せず早めに服用しましょう。
服用するタイミングがわからない場合は、医師にご相談ください。

レイボーの利点(これまでの片頭痛発作のくすりと比較して)

日本で使用可能な片頭痛発作の薬は以下の2つです

  • トリプタン製剤
  • ジタン系薬剤(レイボー)

トリプタン製剤は20年以上も使用歴のあるとても安全な薬です。しかし血管収縮作用があるため以下の点が問題になる場合があります。

  • 心臓の動脈などに狭窄がある患者さんには使用できない
  • 内服時に頚・胸・のど・肩の締めつけ感や圧迫感、息苦しさといった不快感が生じることがある

対してレイボーは血管の狭窄の有無は関係なく内服できます

副作用としては浮動性めまい(36.5%)、傾眠(20.7%)、倦怠感(11.1%)などが示されていますが、服用を続けることで副作用は軽減していくことがほとんどです。

片頭痛の治療には様々な選択肢がある

片頭痛の急性期治療は様々な選択肢があります。トリプタン製剤は5種類あり、2022年にはレイボーという新しい薬剤も登場しました。片頭痛には治療方法の選択肢が豊富にあるのです。

頭痛で悩んでいる方は、我慢しすぎずに一度脳神経外科に相談してみてください。市販薬にはない専門的な治療、様々な治療選択肢を提供することが可能です。

頭痛に関してお悩みの方は、ぜひ井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニックを受診してください。

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以下の検査はHIT6という頭痛による生活の支障度を図る検査です。

ご自分の頭痛の程度を把握するためにHIT-6で頭痛による障害度を計測してみましょう。

スコアが50以上の方は受診による頭痛症状の改善が勧められています。

スコアが60以上の場合頭痛が日常生活にかなりの影響を与えてます。頭痛に悩まされるほかの人々よりも症状が重症。医療機関の受診を勧めます。
スコアが56~59の場合頭痛が日常生活にかなりの影響を与えてます。頭痛により日常生活が妨げられる場合があります。医療機関の受診をお勧めいたします。
スコアが50~55の場合頭痛がある程度日常生活に影響を与えてます。頭痛による影響は正常とは言えません。医療機関の受診を検討してください。
スコアが49以下の場合現状では頭痛は、日常生活にほとんど影響与えてません。

 

 

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